ACミランはイタリア・ミラノを本拠地とする世界屈指の強豪サッカークラブです。
1899年のクラブ創設以来、セリエA優勝19回、UEFAチャンピオンズリーグ制覇7回、FIFAクラブワールドカップ🟰クラブ世界一のタイトルも4回獲得しています。UEFAチャンピオンズリーグの優勝カップである有名なビッグイヤーの永久保持と優勝回数が刻まれたビッグイヤーのワッペンをユニフォームにつけることを許された世界でたった6チームのうちの一つです。
エンブレムの上の星はセリエAの優勝回数を示し、優勝10回につき1つの星を掲げることができます。ミランは2022シーズンの優勝で19回となり、あと1回で2つ目の星を掲げることになります。
チームカラーは赤と黒で、地元ファンからはそれに由来した「ロッソネロ(赤黒)」や「ディアボロ(悪魔)」の愛称で親しまれています。
本拠地ミラノには、国内最大級のサッカー専用スタジアム、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ =通称『サン・シーロ』を有し、その収容人数は約80,000人を誇ります。

1899年のクラブ創立以降、セリエAで19回優勝しているACミランは、1980年代後半からその黄金期が始まります。アリーゴ・サッキのプレッシングサッカーのもと、イタリア代表でもキャプテンを務めたフランコ・バレージ、そしてルート・フリット、ファンバステン、ライカールトのオランダトリオを中心にUEFAチャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)2連覇の偉業を達成。90年代に入っても、名将ファビオ・カペッロ率いる中、マルディーニ、アルベルティーニ、コスタクルタを中心としたチームで、無敗優勝を含むセリエA3連覇(91-92~93-94)やUEFAチャンピオンズリーグ(以下、CL)3季連続決勝進出(92-93~94-95、93-94シーズンは優勝)などの成績を残し、「グランデ・ミラン」(偉大なミラン)や「リ・インヴィンチービリ」(無敵)と呼ばれました。

以後、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニも指揮を執り、99-00シーズンにセリエA優勝を達成したほか、カルロ・アンチェロッティ監督のもとでは、ピルロやカカ、インザーギらで形成する強力な攻撃陣で06-07シーズンのCL、翌年、日本で行われたFIFAクラブワールドカップを制覇。過去には、日本代表の本田圭祐が伝統ある背番号「10」を身に纏っていました。
その後しばらくやや不振が続いていましたが、ミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニがディレクターとしてミラン再建を託されチームをけん引、8年ぶりにチームに復帰したズラタン・イブラヒモビッチらの活躍もあり、2021-22シーズンに11年ぶりのセリエA優勝を果たしました。翌年のチャンピオンズリーグではベスト4まで進出し再び輝きを放ちはじめています。